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eスポーツは、今や世界を魅了する巨大エンターテイメント産業へと進化しました。eスポーツチームの活動はスポンサー契約、熱狂的なファン獲得など企業価値を高める存在となっています。
しかし、いざチームを立ち上げようとすると、何から始めれば良いのか悩む方が多いのではないでしょうか。今回は、eスポーツチームの作り方やチームに必要な要素、オーナーに求められることについて解説します。
【eスポーツ】チームの作り方
チームを作りたいと思っても、どうやってメンバーを集めるのか思い浮かばないかもしれません。特別な人脈がなくてもチームを結成できる方法を2つ紹介します。
友人・知人を誘う
友人や知人など、自分に身近な人を誘って、eスポーツチームを結成する方法があります。元々知り合いであれば、密なコミュニケーションを取りやすくスムーズに連携できるのがメリットです。
特にバトルロイヤル・シューティング系など、チームでの参加が前提となっているタイトルにおいては、メンバー同士のチームワークが重要です。そのため、すでに関係性が築けていたり呼吸が合っていたりすれば、チームとして活躍しやすいといえます。
ただし、eスポーツをやっている、または興味がある知り合いを見つけなくてはならないため、ややハードルが高いかもしれません。
SNSやコミュニティで募集する
SNSやコミュニティで、チームメンバーを募集する方法もあります。
例えば、X(旧Twitter)やDiscordなど、ゲームプレイヤーやeスポーツプレイヤーが数多く利用するSNSで募集をかければ、メンバー候補を集めやすいです。
また、YouTubeやニコニコ動画、ツイキャスなどで、ゲーム配信動画をアップしている方に声を掛けるのもひとつです。OPENREC.tvのようなゲーム配信が中心のプラットフォームを利用するのも良いでしょう。
ただし、すぐにメンバーが見つかるとは限らないため、多くのプレイヤーに声を掛けたり魅力的な募集文を作成したりと、積極的なアプローチが重要です。
eスポーツチームとして必要な要素
eスポーツチームとしての活動を開始するには、下記の4つの要素が必要です。
- タイトル選び
- スタッフ集め
- スポンサー集め
- チームのブランディング
タイトル選び
数多くのeスポーツタイトルの中から、将来性の高いものを選んで注力する必要があります。
そもそもeスポーツでは、競技に選ばれるタイトルとそうでないものがあります。JeSU(日本eスポーツ連合)が定めている基準を例にあげると、下記のようなものがあります。
- ゲーム内容に競技性が含まれること(競技性)
- ゲームとして3か月以上の運営・販売実績があること(稼働実績)
- 今後もeスポーツとして大会を運営する予定があること(大会の継続)
- eスポーツとしての大会の興行性が認められること(興行性)
「息の長いタイトルを選ぶ」「賞金の高いタイトルを選ぶ」など、戦略はさまざまです。いずれにせよ、どのゲームを極めるかという方針を定めなくてはなりません。
eスポーツは、日本国内に比べて海外のほうが盛んで大会の賞金額・知名度も高いため、海外での人気も踏まえてタイトルを選ぶことも大切です。
スタッフ集め
プレイヤーだけでなく、選手を支えるスタッフの確保も重要です。
マネージャーやコーチ、アナリストなど裏方スタッフは、選手のパフォーマンスを向上させ、チームを支える屋台骨となってくれます。
役職 | 役割 |
---|---|
マネージャー | 選手の管理や外部からの連絡を取りまとめる。チームメンバーのSNS・配信での発信についても確認を行っている場合が多く、チームの窓口的な役割を担う。 |
コーチ | チームのプレイ方針や戦略を決定し、練習や大会参加などの調整・管理も行うチームの管理職。 |
アナリスト | 自チーム・他チームの情報を細かく分析する。特に対戦相手が決まっているリーグ形式の大会で重要なポジションを担う。 |
ほかにも経理やSNS運用、グッズの開発、販売管理、ブランディングなど、さまざまな業務を担うスタッフが必要です。
スポンサー集め
チーム運営において重要な要素のひとつが資金調達のためのスポンサー集めです。
eスポーツチームの運営には、下記のような費用がかかるため多くの資金が必要です。
- 選手やスタッフへの給与
- 事務所の家賃・水道光熱費
- 練習環境・配信環境の整備
- 交通費・宿泊費
- 海外遠征費 など
賞金や動画配信・イベントなどでの収益も見込めるものの、長期的に安定した運営基盤を確立するにはスポンサーとのパートナーシップ契約が必須です。
スポンサーを確保するには、自チームのコンセプトや理念、将来性、ビジョンなどについて理解を深めてもらうために、プレゼンを行う必要があります。
チームのブランディング
チームのファンを増やすためには、選手をはじめチーム全体のブランディングも大切です。
チームの人気が高まれば、チーム自体の価値も高まるため、スポンサーを集めやすくなります。
主なブランディング方法としては、下記のようなものがあげられます。
- SNSや動画配信プラットフォームでファンと交流する
- ロゴやテーマカラーなどを決める
- お揃いのチームウェアを着る
- グッズを制作する など
チームのロゴやテーマカラーを決めれば、特色・コンセプトを理解してもらいやすくなります。お揃いのチームウェアを着ることは、メンバーの士気向上にもつながります。
また、グッズはチームウェアのレプリカやアパレル、PC・周辺機器のコラボレーションモデルなどが代表的です。
eスポーツチームのオーナーに求められること
ここでは、eスポーツチームのオーナーに求められることを4つ紹介します。
マネジメント力
マネジメント力は最も重要なスキルで、事業として運営できるよう戦略的な経営戦略が必要です。
強い、かつ人気チームに育てられるかは、オーナーの手腕に左右されます。選手の力を引き出したり企業として利益が出るようにしたりと、下記のような動きが求められます。
- 所属メンバーがプレイに集中できる環境構築
- 国内外のeスポーツ大会の情報チェック
- 大会へのエントリー
- 選手のメンタルサポートや健康・スケジュール管理
- スポンサーとの交渉
- チームのイベント企画やグッズ販売
- 選手の発掘・スカウト
オーナーの仕事内容は多岐にわたり、チームのためにさまざまな動きを取ることが求められます。
リーダーシップ
チームをまとめるリーダーシップも必要です。
時には、メンバー同士やファンとのトラブルなどが発生する場合があります。そのような際に、問題を適切に解決して、チーム全体が心身ともに最高のパフォーマンスを維持・向上できるよう努める必要があります。
eスポーツ市場への理解
eスポーツ市場への理解は必要不可欠です。オーナーは下記のような俯瞰的な知識・理解があるからこそ、適切にチームの方向性を決めて競争力を維持できます。
- プロシーンの動向やトレンドの理解
- eスポーツの特性と課題の認識
- 技術の進歩による影響を予測
必須ではないものの、ゲームの戦術やシステムを理解しておくこともおすすめです。ゲームを熟知していれば選手の要望も把握しやすくなります。
コンプライアンス意識
ファンやスポンサーを失わないために、チームメンバーにコンプライアンス意識を持った言動を徹底させるのもオーナーの重要な役割です。
eスポーツでは、SNSや配信プラットフォームを通じての発信が多く、失言や不適切な行動から炎上につながるリスクがあります。
選手やスタッフがコンプライアンスを遵守できるように、ガイドラインの設定・教育を行いましょう。
まとめ
eスポーツチームを作るには、友人や知人に声を掛けたりSNS・コミュニティなどで募ったりする必要があります。チームを運営していくにあたって、タイトル選びやスタッフ・スポンサー集め、チームのブランディングなども必要です。
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記事監修
HIT GAMING編集部