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最終更新日:2025-12-18
知識・情報 2024-12-20

eスポーツのオリンピック大会はいつから開催される?今後の展望も紹介!

近年、ゲームが急速に「スポーツ」としての地位を確立しており、ついにオリンピックの種目のひとつとして認められました。「いつ大…

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eスポーツのオリンピック大会はいつから開催される?今後の展望も紹介!

近年、ゲームが急速に「スポーツ」としての地位を確立しており、ついにオリンピックの種目のひとつとして認められました。「いつ大会が開催されるんだろう」と楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。今回は、オリンピック初のeスポーツ大会が開催される時期や国際オリンピック委員会とeスポーツの関わりなどについて解説します。

オリンピック初のeスポーツ大会は2025年開催予定

オリンピック初のeスポーツ大会は2025年開催予定

2024年7月23日、フランス・パリで行われたIOC(国際オリンピック委員会)総会で、「オリンピックeスポーツゲームズ」という国際大会の開催が正式決定されました。
第1回大会は2025年、IOCとNOC(サウジアラビア国内オリンピック委員会)が提携し、同国にて開催される予定です。具体的な日時や会場、ゲームタイトルなどは公表されておりません。
なお、IOCとNOCは2025~2037年までの12年間のパートナーシップを締結しており、2年に1回のスパンで定期的に大会を開催する計画が組まれています。つまりeスポーツは、種目のひとつとして認められはしましたが、4年に1回のオリンピックの正式種目に選ばれたわけではありません。
しかし、IOC主導で国際大会が開かれるということは、「eスポーツ=スポーツ競技」と正式に認められたといえるでしょう。今後予定通りに国際大会が開催されれば、eスポーツが世界中の人々の目に触れ認知度が高まるため、プレイヤーの地位も高まると予想されます。

第1回大会がサウジアラビアで開催される理由

「オリンピックeスポーツゲームズ」の第1回大会の開催地がサウジアラビアなのは、同国の政策と実績が理由です。
サウジアラビアは、2016年からムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相主導の「Saudi Vision 2030」というプログラムに取り組んでいます。
Saudi Vision 2030とは、サウジアラビアが抱える課題を解決するために打ち立てられた経済改革構想のことです。観光や製造、物流、投資など幅広い分野を強化し、脱石油依存を実現するために制定されました。
そんなSaudi Vision 2030の取り組みのひとつにゲームの主要産業化があり、すでに「Gamers8」や「Esports World Cup」などのeスポーツの国際大会も開催されています。
いずれも賞金総額が数千万ドルを超える大規模な大会であり、著名なeスポーツチームやプロゲーマーが数多く参加しました。
こうした大規模な国際大会の開催実績があること、中長期的にeスポーツ産業の発展に取り組む計画があることなどから、サウジアラビアがIOCのパートナーに選ばれたと考えられます。

サウジアラビアにおけるeスポーツ事情について詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。

サウジアラビアで開催されたeスポーツの祭典「EWC」について徹底解説

国際オリンピック委員会とeスポーツの関わり

国際オリンピック委員会とeスポーツの関わり

近年その地位を急速に確立しつつあるものの、まだまだ「eスポーツはスポーツといえるのか」という議論があるのは確かです。反対意見もあるなか、IOCがeスポーツの世界大会新設に踏み切った背景に何があるのでしょうか。
ここでは、IOCとeスポーツの関わりについて解説します。

国際オリンピック委員会がeスポーツの世界大会を新設した背景

IOCがeスポーツの世界大会を新設したのは、若年層のスポーツ離れへの対策だといわれています。近年、世界的に若者の「スポーツ観戦離れ」が叫ばれており、オリンピックの視聴者も減少傾向にあります。
その一方でeスポーツの観戦者数は増加しており、世界中で大会が開催されるなど市場も拡大中です。
日本eスポーツ連合が発表した「日本eスポーツ白書2023」によると、2022年時点の国内eスポーツ市場規模は約125億円規模であり、2025年には約218億円まで拡大すると推定されています。
さらにeスポーツの試合観戦・動画視聴者数も2022年時点では約776万人でしたが、2025年には約1,000万人を超えると予測されており、年平均20%超えのスピードで市場が拡大しています。
このような背景から、IOCは2021年公表のオリンピック改革案にてeスポーツを大会競技に組み込むことを検討すると発表しました。そして2024年にIOCとNOCの提携による「オリンピックeスポーツゲームズ」開催が決定したのです。

出典:日本eスポーツ連合「「日本eスポーツ白書2023」の内容を先行公開

今までのeスポーツに関する国際オリンピック委員会の取り組み

2025年に本格的なeスポーツの国際大会開催を決めたIOCですが、実はバーチャル大会を含め、すでに3回の公式eスポーツ競技大会を開催しています。

【2018年 第18回アジア競技大会】
2018年にジャカルタ・パレンバンで開催された「第18回アジア競技大会」において、公式記録なしのエキシビションとしてeスポーツが導入されました。
その後、2022年に中国・杭州で開催された「第19回アジア競技大会」では、eスポーツが正式種目として採用されています。
2026年には愛知県の名古屋で「第20回アジア競技大会」が開催予定ですが、ここでもeスポーツが正式競技に組み込まれることが決定されています。

【2021年 オリンピック・バーチャル・シリーズ(OVS)】
2021年5月〜6月に、「オリンピック・バーチャル・シリーズ(Olympic Virtual Series)」というIOC初の公式eスポーツ大会が行われました。
オリンピックの連携・デジタル化を提言した「オリンピック・アジェンダ2020+5」やIOCのデジタル戦略に基づき、バーチャルで開催されています。

【2023年 オリンピックeスポーツシリーズ(OES)】
2023年には、eスポーツ国際大会である「オリンピックeスポーツシリーズ(Olympic Esports Series)」が行われました。IOCとIF(国際競技連盟)、さらにゲーム会社が連携して生まれた競技大会であり、決勝戦はシンガポールにて対面形式で実施されています。

上記の3つの大会で採用された競技種目を下記にて紹介します。

第18回アジア競技大会の競技種目

2018年開催の第18回アジア競技大会では、下記の6つのタイトルが競技種目に選ばれています。


  • League of Legends
  • StarCraft II: Legacy of the Void
  • ウイニングイレブン 2018
  • クラッシュ・ロワイヤル
  • 伝説対決 -Arena of Valor-
  • ハースストーン

第19回アジア競技大会の競技種目

2022年開催の第19回アジア競技大会では、下記の7つのタイトルが競技種目に選ばれています。


  • Arena of Valor
  • Dota 2
  • Dream Three Kingdoms 2
  • FIFA
  • League of Legends
  • PUBG Mobile
  • Street Fighter V

オリンピック・バーチャル・シリーズの競技種目

オリンピック・バーチャル・シリーズで採用されたタイトルは下記の5種類です。


  • eBASEBALLパワフルプロ野球2020
  • Open format
  • Virtual Regatta
  • Zwift
  • グランツーリスモSPORT

オリンピックeスポーツシリーズの競技種目

オリンピックeスポーツシリーズでは、下記の10タイトルが競技種目に選ばれています。


  • Chess.com
  • JUST DANCE
  • Tic Tac Bow
  • Tennis Clash
  • Virtual Taekwondo
  • WBSC eBASEBALLパワフルプロ野球
  • Zwift
  • グランツーリスモ7
  • Virtual Regatta
  • フォートナイト

eスポーツはオリンピック種目として採用される?

eスポーツはオリンピック種目として採用される?

eスポーツが将来的にオリンピックの正式種目になる可能性は十分に考えられます。IOCがさまざまなeスポーツの国際大会を開催していることからみても、準備は着々と進んでいるはずです。
次回はゲーム大国であるアメリカで開催されること、招致委員会委員長がeスポーツ推進派であることなどから、2028年開催のロサンゼルスオリンピックで正式採用される可能性も指摘されています
ただし、ゲームタイトルの選考は慎重に進められると予想されます。オリンピックの視聴者は世界各国におり、性別や年齢層も異なるため、ゲームタイトルは下記の条件を満たすものでなくてはなりません。


  • 内容が分かりやすく観戦しやすい
  • ゲームタイトルを知らない人でも理解できる
  • 知名度が高い

上記の条件を満たす人気タイトルとして、APEXやPUBG、フォートナイトなどが考えられます。しかし、IOCは「暴力・差別を助長するおそれのあるゲームは不可」としているため、これらのタイトルをオリンピックで採用するのは難しいともいわれているのです。
また、通常のスポーツとは違って、ゲームタイトルは打ち切りが発生することもあります。運営実績やサービス継続の有無まで含めると、タイトル選定はかなり難航するかもしれません。

まとめ

IOC主導の国際大会が開催されるなど、eスポーツは着実にスポーツ競技としての地位を確立していっています。
2025年からは2年に1回のペースで「オリンピックeスポーツゲームズ」が開催される予定で、さらに世間の認知度が高まるでしょう。
eスポーツの認知度が高まれば、当然プレイヤーの注目度も高まります。eスポーツにチャレンジしてみたいと思われている方は、これを機に始めてみてはいかがでしょうか。

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記事監修

HIT GAMMING

HIT GAMING編集部

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