eスポーツの種目を紹介！eスポーツに適したゲームの特徴とは

eスポーツの種目というとFPSやTPS、MOBAなどがメジャーですが、それ以外にもさまざまな種目があります。「自分が好きなジャンルは選ばれているのかな？」と気になる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、eスポーツの種目に選ばれるゲームの条件やeスポーツの主な種目などについて解説します。

そもそもeスポーツとは

eスポーツとは、「エレクトロニック・スポーツ（Electronic Sports）」の略称です。
コンピューターゲーム・ビデオゲーム・モバイルゲームなどを用いたスポーツ競技を指します。 年々人気が高まっており、技術が大きく進歩したことも相まって、世界的な大会やイベントが開催される機会も増えています。

eスポーツに選ばれるゲームの条件と特徴

ゲームにはさまざまなタイトルがありますが、どのようなゲームであってもeスポーツの種目に選ばれるわけではありません。 日本eスポーツ連合（JeSU）においては、下記の4つをeスポーツの種目と認めるゲームの条件としています。

• 競技性
• 3か月以上の稼働実績
• 大会の継続
• 興行性

あくまでも「スポーツ競技」であるため、複数のプレイヤーが同時にプレイできること、運や課金額ではなくプレイヤースキルが勝敗に影響することなども重視される傾向にあります。

シリーズ作品の場合、eスポーツの公認タイトルの正当な続編であれば、稼働実績が3か月未満でも認められる可能性があります。家庭用ゲーム機やPCなど、別のプラットフォームからの移植でも問題ありません。

【ゲームジャンル】eスポーツの主な種目

eスポーツの主な種目として、下記の10ジャンルがあります。

• FPS
• TPS
• 格闘ゲーム
• スポーツゲーム
• レースゲーム
• RTS
• MOBA
• DCG
• パズルゲーム
• 音楽ゲーム

それぞれ、どのようなゲームジャンルかをみていきましょう。

FPS

FPS (First-Person Shooter)は、1人称視点で進むシューティングゲームです。
ゲーム画面にはキャラクターの手元や武器のみが映り、まるでゲームのなかに入り込んだような感覚でプレイできます。

世界的に人気が高いジャンルで競技性・興行性も高いことから、高額賞金がかかった大会も開催されています。

【代表的なタイトル】

• Apex Legends（Apex）
• VALORANT
• Call of Duty（CoD）
• Rainbow Six Siege（R6S）など

TPS

TPS（Third Person Shooter）は、3人称視点で進むシューティングゲームです。キャラクターや周囲の環境が画面に映るため、そこから得た情報を駆使して戦略的に動くことを求められます。

FPSと同じく非常に人気があるジャンルで、世界中からプレイヤーが集まる大会が開催されるタイトルもあります。

【代表的なタイトル】

• PUBG: BATTLEGROUNDS（PUBG）
• Fortnite
• Splatoon（スプラ）
• 荒野行動　など

こちらの記事にてFPSとTPSの違いを詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

格闘ゲーム

格闘ゲーム（格ゲー）は、プレイヤー同士あるいはプレイヤーとコンピューター（CPU）が1人のキャラクターを操作して対戦するゲームです。さまざまな技を繰り出し、相手の体力ゲージをゼロにすれば勝利というシンプルなルールで、プレイヤーのスキルが勝敗に大きく影響します。

観客がリアルな格闘技を見ているような気分で熱狂できること、人気タイトルが多数あることから大規模な大会も開催されています。

【代表的なタイトル】

• STREET FIGHTER 6（スト6）
• 鉄拳8
• グランブルーファンタジー ヴァーサス（GBVS）　など

スポーツゲーム

スポーツゲームは、野球やサッカーなどのリアルでも実施されているスポーツをオンラインでプレイするゲームです。基本的なルールはリアルスポーツと同じで、現役の選手をキャラクターとして操作できることもあるため、ゲーム好きはもちろんスポーツファンにも人気があります。

すでに存在しているスポーツを題材にしており、競技性・興行性が高く盛り上がりやすいことからeスポーツの大会も開かれています。

【代表的なタイトル】

• eBASEBALLパワフルプロ野球（パワプロ）
• FIFA
• eFootball （※2021年にウイニングイレブンから名称変更）

レースゲーム

レースゲームは車やバイク、船などを操縦して1位を競うゲームです。なかには、プロレーサーが練習用にプレイするほどリアルなゲームもあり、レースファンにも人気があります。

スポーツゲームと同じく、競技性・興行性が高く盛り上がりやすいため世界大会も開催されています。

【代表的なタイトル】

• グランツーリスモ7
• WRC10 FIA世界ラリー選手権　など

RTS

RTS（Real Time Strategy）は、プレイヤー同士が戦う戦略性が高いゲームです。プレイヤーは指揮官などとして複数のキャラクターを操作し、相手プレイヤーの拠点破壊や占領を目指します。システムとしてはチェスや将棋に似ており、1試合あたりの所要時間が長いのが特徴です。

MOBAのもととなったジャンルであり、世界大会が開催されているタイトルもあります。

【代表的なタイトル】

• クラッシュ・ロワイヤル（クラロワ）
• StarCraft II（スタクラ2）　など

MOBA

MOBA (Multiplayer Online Battle Arena)は、RTSから派生した対戦型のゲームです。RTSはプレイヤーが1対1で戦いますが、MOBAでは複数のプレイヤーがチームを組んで敵チームの拠点破壊・占領を目指します。

そのため戦略的な思考とともに、チームワークを求められるのが特徴です。賞金総額が数十億円にも上る大会が開催されるタイトルがあるなど、人気が高いジャンルです。

【代表的なタイトル】

• League of Legends（LoL）
• Pokémon UNITE
• Dota2　など

DCG

DCG（Digital Card Game）は、オンラインでプレイするカードゲームです。トレーディングカードゲームとは違って紙のカードを集める必要がなく、スマホをはじめモバイル端末でプレイできるタイトルも多いため手軽に始められます。

状況に応じて素早くデッキを作る必要があるなど戦略性を求められるゲームで、億単位の賞金がかかった世界大会が開かれているタイトルも存在します。

【代表的なタイトル】

• Shadowverse（SV・シャドバ）
• 遊戯王 デュエルリンクス（デュエルリンクス）
• Hearthstone　など

パズルゲーム

パズルゲームとは、画面上部から落ちてくるブロックなどを消していくゲームです。いわゆる「落ちゲー」と呼ばれる昔からあるゲームなので、馴染み深い方も多いでしょう。

パズルゲームは1人で楽しむゲームのイメージがありますが、誰よりも早く攻略する、最後まで失敗せずに生き残るなどのルールでほかのプレイヤーと対戦することもできます。

eスポーツの種目にも選ばれており、高額賞金が出るプロの大会も開催されています。

【代表的なタイトル】

• テトリス
• ぷよぷよe-sports
• パズル＆ドラゴンズ（パズドラ）　など

音楽ゲーム

音楽ゲーム（音ゲー）は、何らかの曲やリズムに合わせてボタンを押し、ポイントや精度の高さで競争するゲームです。アーケードゲームのイメージが強いですが、最近はeスポーツの世界にも進出してきています。

ほかの種目と比較するとタイトル数が少なめですが、国内外にファンが存在し、大会が開催されているタイトルもあります。

【代表的なタイトル】

• Beatmania 2DX（ビーマニ・IIDX・弐寺）
• プロジェクトセカイカラフルステージ！feat.初音ミク（プロセカ）　など

オリンピックeスポーツシリーズにおける種目

eスポーツの人気と認知度はどんどん高まっており、ついには「オリンピックeスポーツシリーズ（OES）」も開催されました。

オリンピックeスポーツシリーズとは、IOC（国際オリンピック委員会）やIF（国際競技連盟）がゲーム会社と連携して立ち上げたバーチャル＆シミュレーションスポーツ競技大会です。2023年6月に初開催された大会では、下記の10種目が選ばれました。

• アーチェリー
• 野球
• チェス
• 自転車競技
• ダンス
• モータースポーツ
• セーリング
• 射撃
• テコンドー
• テニス

そのほか、新たに「オリンピックeスポーツゲームズ」が創設されています。第1回大会は、2025年にサウジアラビアで開催される予定です。

まとめ

年々人気が高まっているeスポーツには、FPSやTPS、格ゲーなどさまざまな種目があります。パズルゲームや音楽ゲームなどの馴染み深いジャンルもあるのでチェックしてみましょう。「eスポーツを本格的に学びたい」「eスポーツを仕事にしたい」と考えている方は、ぜひ株式会社HITにご応募ください。

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