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格闘ゲームは一時期ユーザー離れが指摘されていたゲームジャンルですが、近年eスポーツ界隈で盛り上がりをみせています。実際に動画配信サイトなどで、プロの格闘ゲームの試合を目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。プロの試合を見て格闘ゲームに興味をもった方もいるかと思います。今回は、eスポーツにおける格闘ゲームとその歴史、近年の格闘ゲームの動向などについて紹介します。
eスポーツにおける格闘ゲームとは
格闘ゲームとは、プレイヤーが1人のキャラクターを操作して1対1で戦うゲームです。ストリートファイターやバーチャファイターなどのゲームを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。ユーザー離れが指摘されていたゲームジャンルですが、人気タイトルの最新作のリリースによって注目を浴び、再び盛り上がりをみせています。
eスポーツにおいても注目度の高いジャンルであり、多くのプレイヤーが参加する大規模な大会が国内外で開催されています。
eスポーツにおける格闘ゲームの歴史
日本における格闘ゲームの歴史は意外に古く、1980年代まで遡ります。ここでは格闘ゲームの歴史を踏まえ、格闘ゲームとeスポーツの関わりについて紹介します。
格闘ゲームの始まり
格闘ゲームの始まりは、1987年にカプコンがゲームセンターにて「ストリートファイター」を稼働し始めたことです。それまでアーケードゲームというと、スペースインベーダーなどのシューティングゲームが主流でした。そこにストリートファイターが加わったことで、格闘ゲームへの注目度が高まりました。
その後、1991年に登場した「ストリートファイターⅡ」が空前の大ヒットとなり、対戦型格闘ゲームというジャンルが一気に広まっていきました。
格闘ゲームの普及
ストリートファイターⅡの稼働開始から2年後の1993年に「サムライスピリッツ」と「バーチャファイター」が相次いでリリースされました。サムライスピリッツは武器を使用する格闘ゲーム、バーチャファイターは世界初の3D格闘ゲームとストリートファイターとは異なる特徴があり、いずれも人気を博しています。
続く1994年に稼働開始となった「ザ・キング・オブ・ファイターズ」は「格闘ゲーム=1対1」の概念を破壊したチームバトルが採用されたゲームです。プレイヤーが自らチームを編成して対戦する機能が加わったことで、格闘ゲームにおける対戦の幅が広がったといわれています。さらにザ・キング・オブ・ファイターズと同時期に、「鉄拳」もリリースされました。
1998年にPlayStation向けソフト「GUILTY GEAR」が発売されたことで、アーケードゲームとして親しまれていた格闘ゲームがコンシューマーゲームにも進出します。このときにGUILTY GEAR公式大会が開催されるなど、eスポーツの世界にも一歩踏み出しています。
格闘ゲームの大規模大会が開催
1990年代後半から2000年代にかけては、格闘ゲームの大規模大会が開催されるようになります。例えば、日本国内では複数の格闘ゲームタイトルを採用した「闘劇」が開かれました。闘劇は日本各地のゲームセンターで予選を行い、幕張メッセのような大型の会場で本選を行う大規模なイベントです。
また、海外では1995年から格闘ゲームの総合大会Evolution Championship Seriesが開催されています。Evolution Championship Seriesは世界最大規模のイベントであり、日本からも数多くのプレイヤーが参加しています。
プロの誕生とプロリーグの開始
2010年に、梅原 大吾氏がアメリカの企業と契約を結び、格闘ゲームプレイヤーとして初めてプロになりました。梅原 大吾氏は17歳のときに世界大会で優勝した実力者です。現在も大会出場や動画配信などで活躍を続けており、長く賞金を稼いでいるプロゲーマーとしてギネスブックにも載っています。
また、格闘ゲーム業界自体も新たな大会やプロリーグが設立されるなど、進化を続けています。
格闘ゲームの近年の動向について
「ストリートファイターⅡ」の登場により一世を風靡した格闘ゲームですが、常に順調だったわけではなく、ユーザー離れを起こして衰退しかけた時期があるといわれています。しかし、最近になって再び格闘ゲームが注目され始めているのです。なぜ格闘ゲームが盛り上がりをみせているのか、近年の動向について解説します。
ヒット作が連発されている
格闘ゲームの注目度が高まっている大きな理由のひとつがヒット作の連発です。
- 2021年:GUILTY GEAR -STRIVE・バーチャファイター eスポーツ
- 2022年:ザ・キング・オブ・ファイターズ15
- 2023年:ストリートファイター6
- 2024年:鉄拳8
上記の通り、格闘ゲーム全盛期を支えたタイトルが立て続けに発表されています。また、初心者に厳しいことで有名だった格闘ゲームですが、最近は初心者向けのシステムが導入されており、これまで格闘ゲームに触れてこなかった層が参入しやすくなっています。
その結果、「やってみたらおもしろかった」と格闘ゲーム自体のおもしろさ、楽しさも評価されるようになっています。
有名ストリーマーやVtuberの配信で人気が出ている
ストリーマーやVtuberが格闘ゲームのランク戦を配信したり、イベントを開催したりしていることも、格闘ゲームの人気を後押ししています。プロゲーマーが参加する大会は見応えがあるものですが、格闘ゲームに触れたことがない方からすると「何が何だかよくわからない」といった感想で終わることも少なくなりません。これでは自分もやってみたいとは、なかなか思えないでしょう。
そこに格闘ゲームに不慣れなストリーマーやVtuberが参加すると、初心者でも楽しめる配信・イベントに昇華されハードルが下がります。さらに、ストリーマーやVtuberのファンのなかには、「○○さんがやっていたから自分もやってみよう」と考える人もいるため、新規プレイヤーが増えているのです。
イベントが増えている
盛り上がりをみせている業界では、企業やプロゲーミングチームの参入が活発になるため、イベントや大会の数が自然と増加するものです。格闘ゲーム界隈も同様に、下記のような循環が起こって市場が拡大しています。
- イベントや大会の視聴者がプレイヤーになる
- 賑わっているところにストリーマーが集まる
- さらに参入企業が増えてイベントが増える
プレイヤーが増えていることから、下記のような参加・視聴しやすい大会も増えてきています。
- Capcom Cup
- T-Dayトーナメント など
プロeスポーツチーム「HIT gaming」を運営するHITでも、a stationと共同で「みんなでeスポーツ」を主宰しています。eスポーツのコンテンツを提供しているほか、交流会などのイベントを開催することもあるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
衰退しているジャンルといわれていた格闘ゲームは、近年非常に盛り上がっており、イベントや大会も増えています。初心者にやさしい環境も整えられてきているので、1度もプレイしたことがない方は試してみてはいかがでしょうか。
ただし、本格的な大会に参加するレベルを目指したい場合は、独学では限界があるため一緒に切磋琢磨できる相手を見つけるのがおすすめです。
株式会社HITなら、日中に販売業務をこなしつつ、業務後にeラーニングでeスポーツについて学べます。プロeスポーツチーム「HIT gaming」を運営しているため、eスポーツマネージャーやeスポーツクリエイター、eスポーツ事業の企画・運営などに携わることも可能です。ゲームに真剣に取り組む仲間ばかりなので、一緒にスキルを磨き合うことができます。本格的にeスポーツの知識を身に付けたい、eスポーツの業界で働きたいと考えている方は、ぜひ1度お問い合わせください。
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記事監修
HIT GAMING編集部