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最終更新日:2024-08-29
ゲーム 2024-07-31

【eスポーツ】FPSの歴史とeスポーツシーンにおける変遷を紹介

近年、新たなスポーツとして注目を浴びているのがeスポーツです。国内外で多くの層から人気を集めており、eスポーツをテーマとした漫画や…

eスポーツのキャリアを進みたい方へ

近年、新たなスポーツとして注目を浴びているのがeスポーツです。国内外で多くの層から人気を集めており、eスポーツをテーマとした漫画やアニメ、ドラマなども発表されています。
一方で、「eスポーツに興味はあるものの、難しそうで挑戦しにくい」と躊躇している方も多いのではないでしょうか。今回は、eスポーツの代表的なジャンルFPSについて、歴史や業界における変遷を紹介します。

FPSの歴史とeスポーツとの関わり

1991年:FPSジャンルの起源が発売

FPSとは、ファーストパーソン・シューティングの略です。1人称視点で行うシューティングゲームのことで、近年はゲームの一大ジャンルとして海外を中心に知名度を上げています。フィールド内を動いて敵を倒すのみといったシンプルなゲーム内容でありつつも、武器のビルドセンスや戦略性など、プレイヤー本人の能力が求められる奥深さをもっています。
ここでは、FPSの歴史をなぞりつつ、主なタイトルや大会について紹介します。

1991年:FPSジャンルの起源が発売


FPSジャンル自体の歴史は古く、1991年にアメリカで発売されたゲーム「Catacomb 3-D」が起源とされています。タイトルの通り、地下墓地を舞台としたゲームで、魔術師である主人公がダンジョン攻略を目指す内容です。
キャラクターを横から見たり頭上から俯瞰したりする視点が多かった中、主人公視点でダンジョン内を自由に歩きつつ、死霊やゾンビを魔法で倒すゲームは斬新でした。ダンジョンが立体的に見える没入感が魅力的で、現在のFPSの先祖ともいえる作品です。


1992~1993年:近代FPSの祖先が発売

オンラインで対戦したりダウンロード購入したりできる近代的なFPSは、1992年発売の「Wolfenstein 3D」や1993年発売の「Wolfenstein 3D」が始まりです。
「Wolfenstein 3D」は、連合国スパイとなった主人公が、敵兵や軍犬と戦うゲームです。インターネット普及前でありつつも、電話回線を利用した通信対戦ができる画期的なシステムが話題を呼びました。「DOOM」はゾンビや悪魔を倒すゲームです。アイテムや隠し部屋の探索も楽しめるアドベンチャー要素が特徴です。当時は斬新なダウンロード販売も行われました。1993年に世界で初めて競技大会が開催されたタイトルです。


1990年代後半:FPSタイトルが相次いで登場

ゲーム開発技術の発展やインターネットが普及し始めた1990年代後半になると、さまざまなFPSタイトルが世界各国で発売されました。ここでは代表的な作品を3つ紹介します。

1996年に「Quake」が発売

「DOOM」の発売以降は、同様のシステムを用いた作品が多く発売されていました。模倣ではなくオリジナルの完全3D作品として注目を集めたのが、1996年に発売された「Quake」です。
「Quake」は完全3Dのダークファンタジーゲームで、4つのルーンを集めるために軍事施設や古代の城、ダンジョン、大聖堂を探索します。立体感のあるダンジョンを自由に進み、武器を持ち替えながら敵を倒す仕様は、FPSジャンルの確立に貢献しました。一般的なネットワークを利用したオンライン対戦ができるシステムは、まさに現在のFPSの根幹になっているともいえます。

1997年に「ゴールデンアイ 007」が発売

海外発タイトルが人気を集める中、日本でも注目度の高いFPS「ゴールデンアイ 007」が発売されます。任天堂からコンシューマーゲーム機用のソフトとして発売され、日本国内におけるFPSの認知度向上を促した作品です。同タイトルの映画を原作としたスパイ系の作品で、英国諜報機関に所属する主人公が衛星兵器を調査するためにフィールドを駆け抜けます。
PCが主流であった中、ゲーム機で遊べるソフトを発売した結果、FPSが多くのプレイヤーにとってより身近な存在となりました。

1998年に「Unreal」「Half-Life」「Rainbow Six」が発売

1998年代には、ビジュアル表現やストーリーよりもゲームプレイの楽しさを重視したタイトルが多く発売されました。代表的な作品は、「Unreal」「Half-Life」「Rainbow Six」の3タイトルです。「Unreal」は不時着した惑星で、主人公が脱出するための方法を探して広大なオープンフィールドを探索する内容です。画面の切替なしで、高い没入感に浸りながらプレイできるのが特徴です。
「Half-Life」は、実験事故を起こした研究施設で、主人公の博士が仲間とともにエイリアンを倒しつつ謎を解いていくゲームです。FPSには珍しい謎解き要素が楽しめます。「Rainbow Six」は、フランスの同タイトルを原作とするゲームです。
特殊部隊の隊員がテロリストと戦ったり、人質を救ったりします。マップを活用した戦略性が求められるタイトルです。1998年代は上記のようなゲームが次々と発売される中、賞金付きの大会も開催されるようになりました。

2000年代:FPSのビッグタイトル発売


2000年代:FPSのビッグタイトル発売

インターネット普及やゲーム開発技術が劇的に発展した2000年代では、ついにFPSのビッグタイトルが続々と発売されます。「Counter-Strike」「BATTELIELD」「Call of Duty」の1作目が代表的です。「Counter-Strike」は、「Half-Life」のMODをもとにした作品です。
ファンの間でシステム追加や改造データを楽しむMOD文化が流行していた当時、公式のバックアップを得て2000年に正式発売されました。テロリストと特殊部隊に分かれて、プレイヤー同士で対戦を楽しみます。2002年発売の「BATTELIELD」1作目は、大戦中の連合国軍と枢軸国軍の戦いをテーマとしたゲームです。従来の銃やナイフに加えて、戦闘機や戦車を操縦できるシステムが人気を集めました。
シリーズ作品では、コンシューマーゲーム機用ソフトの開発にも力を入れています。「Call of Duty」シリーズの1作目は、2003年に発売されました。前述の「BATTELIELD」とともに、FPS界隈を盛り上げる作品として有名です。プレイヤーは新米兵士となり、複数のフィールドで戦闘に身を投じます。臨場感を味わえるのが特徴です。

2010年~:新タイトルの発売とeスポーツシーンの台頭

過去にもゲームの競技大会は行われているものの、eスポーツという名称が使われ始めたのは2010年代以降のことです。FPSジャンルが地位を確立しつつある中で、どのような出来事がeスポーツの浸透につながったのか解説します。

2010年以降に発売されたゲームタイトル

2010年以降は、下記のゲームが発売されました。


  • 2010年:「MASSIVE ACTION GAME」
  • 2013年:「BATTELIELD 4」
  • 2016年:「Overwatch」
  • 2017年:「PUBG: BATTLEGROUNDS」
  • 2018年:「Escape from Tarkov」
  • 2019年:「Apex Legends」
  • など

複数のプレイヤーが同時接続し、最後の1人になるまで戦うバトルロイヤルモードが搭載される作品が登場し、ほかのゲームシステムにも大きな影響を与えました。なかには、世界中の同時接続プレイヤーが323万人を超えた人気タイトルもあります。


日本国内におけるeスポーツシーン

日本で本格的にeスポーツが注目を集めるようになったのは、2016年に国内発の大会が開催された頃です。複数タイトルを採用した大会「Escape from Tarkov」では、前述の「Overwatch」も競技作品に選ばれています。
2018年には「PUBG: BATTLEGROUNDS」の日本リーグが開催され、2019年には日本チームが「レインボーシックス シージ」の世界大会に参加するほど、eスポーツの知名度が上がりました。

【FPS】近年のeスポーツシーンにおける動向

【FPS】近年のeスポーツシーンにおける動向

現代においても、FPSをはじめとしたeスポーツは幅広い世代から愛されています。近年、FPSタイトルで開催されている主な大会について解説します。


VALORANT:インターナショナルリーグが発足


5対5のチームで戦うゲーム「VALORANT」において、「VALORANT Champions Tour(VCT)」が発足しました。国際大会では各地域を勝ち抜いた10チームが戦い、世界大会を目指します。

2022年までのVCTでは、下記の大会で世界大会へ進む勝者を決定していました。

  • Challengers:国内大会
  • Masters:国際大会
  • Last Chance Qualifier:最終地域予選
  • Champions2022:2022年の決勝

シーズンを通して、もっとも獲得サーキットポイントが多いチームのみが次の大会へ進める仕組みです。


2023年の大会ではルールの大幅な変更が行われ、Riot Gamesが選んだチームのみが参加を許されるようになりました。アメリカ・EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ地域)・Pacific(アジア)の3地域から選ばれた30チームが、インターナショナルリーグに参加します。

ほかにも2024年のインターナショナルリーグ参戦権を勝ち取るための大会「VALORANT CHALLENGERS」も行われるため、選ばれなかったチームにもチャンスがあります。実際に、2024年からは、各地域の大会を勝ち抜いたチームがインターナショナルリーグに参戦しています。


Overwatch:OWCSがスタート

「Overwatch」では、2023年まで世界リーグ「OWL」が行われていました。各都市に本拠地を置く企業がチームオーナーを務めるフランチャイズ形式が特徴的で、プロプレイヤーの収入やリーグ運営の安定化を期待できるメリットがありました。一方で、新規参入がしにくいなどの理由もあり、現在は完全に終了しています。

より多角的にeスポーツへ取り組むための施策として、2024年より新たに「Overwatch Champions Series(OWCS)」がスタートしています。OWCSは、​北アメリカ​、​ヨーロッパ・中東・北アフリカ​(EMEA)、​アジアの各地域でオープン予選が行われた後、2回の国際ライブ・オフライン大会で頂点を決める大会です。

オフシーズンにはアジア独自の大会や、学校・学区代表によるトーナメントなども行われます。

まとめ

FPSは、eスポーツの競技としても高い人気のあるジャンルです。eスポーツ大会の中にはアマチュアでも気軽に参加できるものもあるので、興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。興味はあるものの、eスポーツを学ぶ機会がないという方には仕事しながら本格的に学べる株式会社HITがおすすめです。日中は販売業務で働き、業務後はeラーニングでeスポーツについて学べます。

今後、ますます発展が期待できるeスポーツを学ぶなら、仕事と両立できる株式会社HITにお問い合わせください。

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記事監修

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HIT GAMING編集部

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