IGLとは？必要性や役割・向いている人の特徴を紹介

IGLは、チーム戦のゲームにおいて重要な役割を果たすポジションです。しかし、IGLとは何なのかがわからない方もいるでしょう。また、IGLとして活躍したいと思っているものの、「自分でもできるのか？」と思っている方もいるかもしれません。今回は、IGLの概要やIGLに求められる役割、IGLに向いている人の特徴などを解説します。

IGLは「In Game Leader」のこと

IGL（In Game Leader／インゲームリーダー）とは、ゲーム上でのチームリーダーを指す専門用語です。特別な読み方はなく、そのまま「アイジーエル」と呼ばれます。ビジネス上でのチームリーダーと同じく、チームの戦略を決めたりメンバーに指示を出したりするポジションです。
誰がどこにいるのか、味方は何人生き残っているかなど、試合前はもちろん試合中も情報収集しながら作戦を組み立ててメンバーに指示を出す必要があります。自分のプレイだけに集中するのではなく、全体を見る必要があるため、非常に難しいポジションだといわれています。なお、ゲームジャンルによっては、チームリーダー的なポジションの人をIGL以外の名称で呼ぶ場合があります。
例えば、MOBAではボイスチャットで今何をすべきか号令を出すことをショットコール、その役割を担う人をショットコーラーと呼びます。

IGLの必要性

eスポーツではチーム戦で行われることが多々ありますが、メンバーそれぞれが好き勝手に動いていてはチームの意味がなくなります。独断で動いたことによって1対多数の状況に陥ったり、上手く連携が取れなかったりといったトラブルが増えるためです。
このような状態では、個々のメンバーのスキルが高かったとしても試合に勝つのは難しいでしょう。そのため、メンバーから出るさまざまな意見をまとめ意思統一を図る人物、つまりIGLが必要とされるのです。IGLの働きによってしっかりと方向性が定まり統率が取れたチームになれば、より効果的な戦略で戦えるようになります。

IGLの役割

IGLがこなすべき役割は幅広いですが、特に重要な役割として下記の3つがあげられます。

• チームや状況を把握する
• 正確な言葉でシンプルに指示を出す
• チームの士気を高める

上記3つの役割について、詳しくみていきましょう。

チームや状況を把握する

IGLの重要な役割がチームやゲーム全体の状況を把握することです。味方の能力を最大限に活かすためにも、それぞれがどのようなスキルをもっていて、どんなポジション、プレイスタイルなのかを知っておかなくてはなりません。また、相手チームのメンバーの情報も把握しておく必要があります。こうした情報が頭に入っていないと、的確に指示を出したり効果的な戦略を考えたりといったことができないからです。
さらに、事前にマップをしっかりチェックして、情報収集しておくことも重要です。敵が潜んでいそうな場所や味方が有利に動ける場所などを把握できていないと、誰をどこに配置するか、どんな攻撃を仕掛けるかなどの作戦が立てられません。試合中も常に情報収集を続け、何か起きたらその都度対応する必要があります。

正確な言葉でシンプルに指示を出す

「指示は正確かつシンプルに」を心がけることも大切です。eスポーツで選ばれるタイトルはスピード感のあるものが多く、毎分毎秒目まぐるしく状況が変化します。そんな中で分かりにくい指示を出されると、考える時間が発生するため動きが遅れてしまうのです。
一瞬の遅れで勝敗が決まることもあるので、メンバーが瞬時に動けるようにすぐに理解できる言葉で伝えなくてはなりません。ミスプレイをしたときの謝罪など、余分なコミュニケーションをできる限りそぎ落としてコミュニケーションの効率化を図っているチームも存在するほどです。短い単語でやり取りできるように、あらかじめチーム独自のルールを決めて周知しておくと良いでしょう。

チームの士気を高める

他のスポーツと同じく、eスポーツもメンタルが結果に影響します。チーム内の空気が悪かったり諦めモードに入ったりした結果、負けてしまうことも少なくありません。
このような状況になるのを防ぐために、IGLはポジティブなムードをつくる役割も担います。情報収集や指示出しを行っている上にムードづくりまで担当するのは、負担が大き過ぎると思う方もいるでしょう。そのような場合は、ムードメーカーになれるメンバーを入れるのもおすすめです。

IGLに向いているプレイヤーの特徴

チームの司令塔として働くIGLに向いているのは、下記のような特徴をもつプレイヤーです。

• ゲームに関する経験・知識がある
• コミュニケーション能力がある
• 決断力がある

なぜ上記のような方がIGLに向いているのか、その理由を解説します。

ゲームに関する経験・知識がある

ゲームの知識があればあるほど、IGLとして活躍しやすくなります。キャラクターのスキルや武器の性能、マップのレイアウト、技同士の相性など、ゲームの知識を身に付けていないと戦略を考えられないからです。また、相手チームの動きを予測する必要もあることから、プレイするゲームでの経験も積んでおきたいところです。本や動画などで調べるのも良いですが、eスポーツの大会を見て学ぶのがおすすめです。
プロはどのように考えて動くのか、どんな戦略を立てるのか、メンバーにどのような指示を出しているのかなど参考にできる部分がたくさんあるはずです。自分では思いつかなかった戦略や技などが出てくることもあります。

コミュニケーション能力がある

コミュニケーション能力が高い人もIGLに向いています。先述の通り、IGLはメンバー全員の意見を吸い上げ、チームをまとめ上げる役割を担うポジションです。その役割をこなすには、「この人になら任せられる」と信頼関係を築く必要があります。
ただ自分の思うように指示を出すだけでは、なかなか信頼関係は築けません。そのうち誰も意見を言わなくなったり反発されたりしてチームが壊れてしまう可能性もあります。そのため、日頃からメンバーと密にコミュニケーションを取り、良い関係を築ける能力が求められます。

決断力がある

IGLに向いている人の特徴として、決断力があることもあげられます。eスポーツの大会では、決断に迷ったほんの少しの時間でも大きく状況が変化することがあるためです。
情報がそろわなくても瞬時に現状を把握して、推測しどう動くべきか素早く決断する必要があります。また、決断したものの自信がなさそうだと、メンバーが不安を感じます。eスポーツはメンタル面が勝敗に影響するため、自信をもって決断し、メンバーが安心してついていけるよう心がけましょう。

まとめ

チームに指示を出したり方向性を示したりするIGLはチーム戦のゲームタイトルにおいて欠かせない存在です。常に情報収集や指示出しを行う必要があり自分のことだけに集中できない難しいポジションではありますが、その分やり遂げたときの達成感があります。友人同士でゲームをするときでも良いので、1度IGLにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
株式会社HITでは、リーダーとしての資質を備えたIGL経験者を歓迎しています。HITは仕事とeスポーツプレイヤーを両立できるスタートアップ企業で、ゲームも業務の一環となるためゲーム好きの方にぴったりです。業務上でもゲーム内でも、HITの仲間と協力しながら切磋琢磨できる環境が整っています。
eスポーツ事業の企画・運営も行っているため、長くゲームに携わっていきたい方、ゲーム業界に興味がある方にもおすすめです。92職種で積極的に採用中ですので、ぜひお問い合わせください。